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株主・投資家の皆様へ



株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼を申し上げます。
このたびの東日本大震災により被災された皆様に心からお見舞い申し上げますと共に、一日も早い復興を心よりお祈りいたします。
2011年2月期における当社は、ゴルフ業界において用品の販売低迷が続く中、自社ブランド「Tour AD」の2010年モデルである「DIシリーズ」が前期の勢いを引き継ぎ、多くのクラブメーカー様にカスタム採用をしていただきました。続く2011年モデルの「DJシリーズ」も順調に受注をいただきました。これらにより2011年2月期における連結業績は、売上高3,542百万円(前期比34.8%増)、経常利益510百万円(前期は△2百万円)と、期初の予想を上回る増収増益を果たすことができました。
厳しい事業環境の中、営業努力により大幅な増収増益を達成いたしました。
2011年2月期における国内市場のゴルフ業界は、男女の若手プロゴルファーの活躍もあり、若年層や女性を中心にゴルフ人口は増加傾向となりました。しかし、景気の低迷で消費者心理は冷え込んでおり、ゴルフクラブの販売は低迷が続いております。
また、アメリカ市場も景気回復の兆しが出ているものの、依然として厳しい状況です。
このような事業環境の中、当社は収益性の高い自社ブランドシャフト「Tour AD」の販売拡大に努めたことなどから、大幅な増収増益を果たす事が出来ました。ツアープロへのアプローチを強化した結果、国内プロゴルフトーナメントにおける使用率はNo.1を維持。好調の2010年モデルの「DIシリーズ」に続き、2011年モデルの「DJシリーズ」もクラブメーカー様の秋冬発売の新モデルの発表タイミングに合わせてリリースしたことで、順調に受注をいただくことができました。
当社ではメインモデルの新製品リリースを、基本的に年1回、1モデルに絞っております。これは試作やテストを何度も重ね、その年にお勧めする製品をさまざまな角度から検討して決定、ご提供しているためです。1モデルに絞ることににより、ゴルフショップ様は当社製品の中でお客様にどのモデルをお勧めすべきか迷わずにすみ、売りやすさにつながっています。しっかりした製品を作り、しっかり売った結果が、増収増益につながったものと考えております。
プロの意見とトレンドデータを踏まえ、中上級者層に向けた魅力的な製品を開発。
昨年10月末にリリースした「DJシリーズ」は、前モデル「DIシリーズ」を継承しつつ、正確性と飛距離をより追求しております。高価格帯ながらお客様やゴルフショップ様より高い評価をいただき、2011年2月期の業績の牽引役となりました。
同モデルをはじめ、当社では中上級者向けの製品を開発しております。そのためには、プロの視点が欠かせません。ツアー担当の営業社員が、プロゴルファーと頻繁に接する中でスイング傾向などのトレンドデータをキャッチ。これを踏まえて試作し、プロの意見を反映させながら、新製品を作り上げていきます。ツアープロの使用率の高さは、ここに理由があります。さらに昨今、好成績を収めている外国人プロゴルファーの使用率を高めるために専属の担当者を増やすなど、営業体制を強化しました。当社は、引き続きトップダウン戦略に傾注してまいります。
ヒルクライムレースチームのスポンサーに。トップダウン戦略で認知度の向上へ。
国内のサイクルスポーツ市場は、健康志向やエコブーム、さらには日本人ロード選手の活躍という追い風もあって、近年大きく成長。ロードバイクの出荷台数は、この5年間で4倍以上に伸びております。
当社は2007年8月、カーボン積層技術の可能性を追求するため、サイクルプロジェクトを発足いたしました。ペダルを踏み込んだときの抜群の加速感や、ロングライドでも疲れにくいといった商品性は、まさに独創的といえるものです。しかし、こうした長所を高剛性フレームに慣れたユーザーに伝えるのは難しいのが実情でした。そこで2011年2月期は、認知度を高めるためのさまざまな施策を講じました。
今年1月には、プロレーシングチーム「PURE CLIMBER TEAM VAX RACING powered by MIZUTANI & GRAPHITE DESIGN」のスポンサーになり、チームの活躍を通じて製品コンセプトやブランドイメージの確立を目指すことにいたしました。また、トップアマへの機材供給や試乗会の開催によって、反応のよい独特の踏み心地、伸びる乗り味を体感していただく機会も増やしております。
一方、営業力の強化を図るべく総代理店様と当社の双方が販売目標を見直しました。また、これまで以上に頻繁にミーティングを設けることで情報や課題を共有し、関係の改善・強化に努めました。今後はフレームのみならず周辺パーツのラインナップも拡充する予定です。こうした取り組みによってブランド認知と売上の向上、さらには事業の黒字化を目指してまいります。
3月にUT専用シャフトをリリース。米国市場向けにサブブランドを投入。
ゴルフシャフト事業においては、2012年2月期も引き続きプロゴルファーやクラブメーカー様、ゴルフショップ様へのアプローチを強化して、「Tour AD DJシリーズ」の拡販に全力を挙げてまいります。また、「DIシリーズ」のユーティリティ専用シャフト「DI HYBRID」を2011年3月下旬にリリースするとともに、アイアン・ユーティリティのカスタム採用を強化してまいります。アメリカ市場は、売上が低迷しておりますが、現地の価格帯に合ったサブブランドを早期に投入し、認知度の向上に努めてまいります。
一方、サイクル事業においては、周辺パーツをリリース。ブランドネームを徐々に浸透させていき、フレームの購入につなげてまいります。
経営上の判断から財務健全化を優先。一層の業務改善に努力してまいります。
冒頭に申し上げました通り、2011年2月期は増収増益となりました。しかしながら、当面は累積損失を解消して財務の健全化を図ることを優先すべきであると判断し、誠に勝手ながら配当の実施を見送らせていただく決断をいたしました。東日本大震災の影響により、前例のない厳しい事業環境になるものと思われますが、社員一同業績改善を目指して鋭意努力してまいります。
株主の皆様におかれましては、引き続きご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長 山田 惠

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