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IR情報
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株主・投資家の皆様へ






株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼を申し上げます。
2018年2月期上期におけるゴルフ用品市場におきましては、個人の消費マインドの低迷から依然として厳しい状況にあるものの、一部メーカーのドライバーが大ヒットするなど、明るい兆しも見えております。こうした中、当社は自社ブランドシャフト「Tour AD」等の受注拡大に努めました。売上面では、国内市場におきまして2017年モデル「TP」シリーズが支持され、クラブメーカーから予想を超えるカスタム採用をいただきました。リピートオーダーも例年以上に多く、業績を力強く牽引しました。海外市場におきましては、アメリカ・韓国・タイ・シンガポール・マレーシアいずれの地域においても販売が好調に推移しました。利益面では、製造工程の改善を積み重ね、効率化を進めることでコストを削減することができました。これらの結果から、当上期における業績は、売上高1,326百万円(前年同期比8%増)、経常利益122百万円となりました。
「Tour AD」のカスタムシャフトのリピートオーダーが好調に推移したことにより、増収増益につながる結果となりました。




2017年モデル「TP」シリーズは、記録的なヒットとなっているドライバーをはじめ、多くのクラブメーカーにカスタム採用されたことから、昨年モデルを上回る好調な滑り出しでした。この勢いをさらに伸ばしてリピートオーダーにつなげるため、積極的に営業活動に取り組みました。男女プロツアーへ精力的にアプローチすることで新製品をアピールし、男子プロは使用率No.1をキープ。女子プロは今後もアプローチを強化していきます。直接お客様とコミュニケーションが取れる試打会については、関東地区はもとより、関西地区や東海地区でも開催するなど精力的に活動しました。ゴルフ工房に対するフォローアップも継続、ユーザーを熟知するクラフトマンから具体的なニーズをキャッチし、新製品に対する評価を製品企画部門にフィードバックしました。このような地道な活動を徹底することで、受注の積み上げに努めました。




年齢が上がるにつれて力が弱まり、飛距離が出にくくなりますが、使い慣れたフレックス(硬さ)を落とすことに抵抗感があるユーザーが少なくありません。そうしたこだわりから解き放つには従来と違うブランドが必要ではないかという発想のもと新たに開発したのが、軽さと強度を両立させた「秩父」です。40g台の超軽量シャフトにありがちなヘッド軌道の不安定感を抑え、47インチの長尺仕様にも対応しています。力のないシニアやレディースも、やさしく振れて、球が上がりやすく、飛距離を伸ばせる設計になっています。「Tour AD」とは異なるブランドをつくることは大きなチャレンジでしたが、「秩父」の製品コンセプトが受け入れられて、発売直後に品薄になるほどの人気を得ています。




基本的に「Tour AD」は、弾き系モデルと粘り系モデルを1年おきに発売しています。「TP」シリーズは弾き系ですが、プロ・アマを問わず「曲がり幅が少なく飛距離が出せる」「タイミングが取りやすい」「振りやすい」という評価を得ています。その一方で、力の弱い女子プロからは「シャフトの硬さ」を指摘する声がありました。そこで「IZ」シリーズは粘り系モデルでもあまりハードな設計にせず、手元にしなりが感じられて高い打ち出しが可能になり、前へ飛ばすシャフトを目指しました。実際にプロや試打会に参加したゴルファーからは「扱いやすい」という声が多く聞かれ、当社の狙い通りの評価となっています。高初速化を狙ったヘッドの進化に合わせて、打ち出しが高く、スピン量が抑えられる設計です。重量については、日本市場とアメリカ市場ともにクラブメーカーのカスタムに採用されるシャフトの重量帯が下がってきていること、クラブの総重量も軽くなる傾向であることを踏まえて、40g台からラインナップしています。また、カラーのベースには精悍さの中に重厚感が感じられるマットブラックを採用し、かつオレンジを加えることで視認性を高め、ブランドの存在を効果的にアピールしています。




最近の消費者は、関心がある事柄についてご自分でインターネット・ソーシャルメディア・専門雑誌などを通じて徹底的に調べ、あらかじめ買うものを決めてショップを訪れる傾向があります。必ずしも、店頭に詳細な商品情報などを求めていない方もいらっしゃいます。そのため当社の企業情報や「Tour AD」についてより詳しく知るための入り口として、ホームページは大変重要なツールであると認識しています。ただ、魅力的なコンテンツがなければアクセスしてもすぐに離れてしまいます。そこで、ユーザーの関心が高いプロの動向や製品インプレッション、知名度の高いプロが登場するオリジナルの動画コンテンツを充実させています。テキストベースでは伝わりにくい内容も、肉声と動画で紹介することでより共感が得られやすく、何度でも楽しめる仕上がりになっています。また、頻繁にコンテンツを追加することでユーザーの関心を引き寄せ、「Tour AD」のファンを増やすことを目指しています。




当社はゴルフシャフトの製造で培った積層技術を活かし、さまざまな異業種企業とタイアップして炭素繊維の複合材料であるCFRP(炭素繊維複合材料・カーボンコンポジット)の素材特性・成型技術を活用し、スポーツや日用品、ステーショナリー(文房具)などに使用するOEM製品を供給しています。カーボン自体については、軽量・高剛性という特性が広く認知されるようになりました。当社はそのレベルにとどまらず、特定部位の強度や剛性を変えるなど、製品の付加価値向上につながる高度なモノづくりが可能です。今後もさまざまな機会や手段を通じて当社の積層技術の情報を発信し、加工技術の可能性を追求し、新たなビジネスチャンスを広げてまいります。




当社にとって最も利益を生むビジネスは、クラブメーカーによる「Tour AD」のカスタム採用です。2018年モデル「IZ」についての初期オーダーは概ね決まっているため、下期はいかに追加オーダーを取るかが重要となってきます。そのためプロツアーのシーズン後半戦においても使用率No.1を維持するよう、アプローチを継続いたします。
当期のゴルフ用品市場は厳しいながらも、明るい兆しが垣間見えることもあり、当社の「IZ」につきましても「TP」以上の手応えを感じております。主力のゴルフシャフト事業におきましては、更なる収益の向上に努め、ご期待に応えられるよう全力で取り組んでまいります。株主の皆様におかれましては、なにとぞこれまでと変わらぬご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長 山田 拓郎


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