TOUR ADロゴの刷新、ネーミングライツ取得、新工場竣工など、「新しい試み」の多い1年でした。
株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼を申し上げます。
2026年2月期は、長年愛された「TOUR AD」シリーズのロゴ変更やネーミングライツの取得、フィッティングベースの開設、新工場竣工など、さまざまな形での「新しい試み」を行いました。ホームページもリニューアルし、ゴルフシャフト事業についてはもちろんのこと、コンポジット事業のページも一新し、より広い層に向け、見やすく使いやすい情報発信の場として展開いたします。
当社を取り巻く環境としましては、消費行動の多様化や経済状況の不透明感などの影響により、ゴルフ用品の大きな需要回復には至らず、またクラブメーカーの戦略転換の影響を受けカスタムシャフトの減少も継続しました。
こうした中、当社は自社ブランドシャフトの直販やアメリカ市場での販売強化に取り組みましたが、クラブメーカーのカスタム受注減を補うまでには至らず、2026年2月期における業績は、売上高が2,711百万円(対前期比11.8%減)、経常利益が215百万円(同61.4%減)となりました。
ツアープロモーションで高評価をいただいた「TOUR AD」の2026年モデル「FI」は、トップ選手をはじめとする多くのプロ選手に使用され、アメリカでは人気の女子選手が使用したことも影響し、順調に販売数を伸ばしています。多くのプロ選手による採用はカスタム需要へのプラスの作用が期待できますので、直販を強化しながら、メーカーに対するカスタム採用の働きかけも積極的に行っています。
「Lia」は、「TOUR AD」シリーズの中に新たに設けた軽量カテゴリーのシャフトとして認知向上を図りながら拡売に努めています。試打会での手ごたえもありましたので、今までの軽量シャフトに物足りなさを感じているゴルファーに訴求していきます。
直販につきましては、「TOUR AD」シリーズの前作「GC」が国内で好調に推移しているほか、「RAUNE」も口コミによる根強い広がりが続いており、安定した受注が継続しております。試打会の回数を大幅に増やして北海道から九州まで全国でバランスよく実施し、カスタムクラブ減少の状況をカバーしました。
アメリカ市場におきましても販売が伸びており、今後も現地代理店による販売の強化を継続していきます。クラブメーカーのカスタム採用は日本同様に落ち込みましたが、若干ですが回復が見えはじめています。
2025年、日本ゴルフ協会(JGA)との新たなパートナーシップである「日本アマチュアゴルフランキング」のネーミングライツを取得し、「グラファイトデザインランキング」となりましたが、これに付随する活動として、当社の計測班が若い日本代表選手のオーストラリア合宿に帯同しました。選手のデータ取得だけでなく、座学でスイングとシャフトの関係を解説するなどのサポートを行いました。今後もJGAと協力しゴルフの発展に貢献していきたいと考えています。
ゴルフシャフト事業で培ったCFRP製品を設計・生産する当社の高度な技術とノウハウを活用し、CFRPを用いた製品を開発・供給しています。
独自の成型技術で「コンポジットハイウェイ・アワード2024」グランプリを受賞した「塑性加工パイプ」についても、基礎研究を継続しています。
共同開発では、「自動車用オプションパーツ」、「ビリヤードキュー」、「カーリングブラシ用ハンドル」、「スポーツ吹き矢」など、さまざまな分野で共同開発に取り組んでいます。
前述のとおり、ホームページリニューアルにより、専門的な面の強いコンポジット事業を、実際の製品を通した説明から当社の特許技術である「塑性加工パイプ」の技術概要まで、わかりやすく解説しており、「シャフト以外にこんなこともしているんだ」といったお声を頂戴しています。
ショップや量販店に対する直販は、対応するスタッフを増やして取り組みを強化しており、さらなる増員も検討しています。アメリカ市場では、代理店サポートをさらに強化し、クラブメーカーのカスタム採用の維持・拡大とショップへの販売の拡大に努めてまいります。
一方でクラブメーカーのカスタムクラブ縮小施策による影響は大きく、早急な回復は見込めないものの、トッププロ選手の継続使用と使用率アップに注力しながら、メーカーに対する地道な営業活動を継続していくことで、カスタムシャフトの受注拡大を目指していきます。
今後も、売上拡大に向けた新たな取り組みを継続してまいります。
株主の皆様におかれましては、なにとぞこれまでと変わらぬご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
代表取締役社長 山田 拓郎