国内クラブメーカーのカスタム需要回復を図りながら国内における直販とアメリカ市場での販売をさらに強化し、増収増益となりました。
株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼を申し上げます。
2025年2月期は、増加したゴルフ人口の維持によるゴルフ場の活況は継続しているものの、ゴルフ用品の需要回復には至りませんでした。
こうした中、当社は2025年モデル「GC」をはじめとする自社ブランドシャフト「TOUR AD」や新コンセプトブランド「RAUNE」などの国内市場における直販を強化し、アメリカ市場においても大手メーカーとアフターマーケットへの取り組みをさらに強化しました。材料費や副資材の高騰によるコスト上昇は継続しているものの、円安の影響も含めたアメリカ市場での伸び、直販の健闘により、売上は当期予想を上回りました。
これらの結果、2025年2月期における業績は、売上高が3,074百万円(前期比15.9%増)、経常利益が558百万円(同135.9%増)となりました。
好調な立ち上がりを見せた「TOUR AD」の2025年モデル「GC」は、トップ選手をはじめとする多くのプロ選手による使用が目立ちました。女子選手からも「GC」はプロモーション初期から高評価をいただいていました。また、当社のベースとなる商品の一つである「TOUR AD」の「DI」ですが、プロ・アマ多くのお客さまのご要望にお応えして、現行のオレンジカラーに加え、ブラックバージョンを追加しました。
新コンセプトブランド「RAUNE」は、口コミによる広がりが絶えず続いており、直販での安定した受注が継続しています。
半面、市場はクラブメーカーのカスタムシャフト減が続いており、当社は直販とアメリカ市場での拡売で補っています。直販では、メーカーのカスタムシャフト採用減により店頭で購入する機会が減る代わりにリシャフト需要の伸びがあり、人員を増やした営業がこの需要に対して積極的に動いて売上を牽引しました。その一方でメーカーに対するカスタム採用の働きかけも積極的に行っています。
アメリカ市場に関しては、大手メーカーのカスタム採用継続に注力するとともに、ショップの直販への取り組みも強化しています。為替が追い風になっていることもあり、現地代理店によるフォローを継続しながら引き続き拡売していきます。
来期は厳しい状況を予想しておりますが、直販とアメリカ市場への取り組み強化で成長を維持していきたいと考えております。
株主の皆様におかれましては、なにとぞこれまでと変わらぬご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
代表取締役社長 山田 拓郎